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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻9号

1991年09月発行

文献概要

臨床経験

上腕二頭筋長頭腱皮下断裂

著者: 荒木聰1 内山真1 岸具弘1 西村隆1

所属機関: 1加茂病院整形外科

ページ範囲:P.1109 - P.1113

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 抄録:上腕二頭筋長頭腱皮下断裂は,国外ではその多数例報告が散見されるが本邦での報告は比較的少ない.本皮下断裂は中高年齢層に多く発症し,受傷機転のはっきりしない例が多い.また発症から受診まで比較的長期間を経る例が多い.成因として,長期間の使用によるストレスのため上腕二頭筋長頭腱が変性に陥り断裂に至ったものと考えられている,その治療法に関しては,観血的あるいは保存的と意見が分かれている.我々は最近8年間に10例の本皮下断裂を経験し,治療はすべて放置経過観察とした.3ヵ月から5年の経過観察後の予後は全例日常生活に支障なく良好であった.以上の経験より,我々は壮年以降の本断裂の治療は放置が最善の方法であろうと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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