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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻1号

1992年01月発行

文献概要

論述

人工膝関節片側置換術の成績

著者: 湯口真弓1 東倉萃1 井上尚美1 水野直樹1 小島敦1 鏡味毅1 水野秀朗2

所属機関: 1中部労災病院整形外科 2聖霊病院整形外科

ページ範囲:P.11 - P.16

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 抄録:1976年から1989年までに施行したMarmor typeの人工膝関節片側置換術のうち,一年以上経過観察し得た29例33膝を対象として,術後成績,X線所見を中心に問題点を検討した.手術時平均年齢65.0歳,術後平均経過年数6.7年で,疾患は変形性膝関節症25例,その他4例であった.臨床成績は,術前平均58.3点が術後平均84.0点と改善し,屈曲角度も120度以上が57%と満足できる結果を得,29膝88%は経過良好である.4膝にlooseningを認めたが,すべて脛骨コンポーネントのsinkingが原因で,容易に全置換術に移行可能だった.これらは,FTAの矯正不足,厚さ6mmのtibia plateau使用などが原因であった.したがって,手術手技と,厳格な手術適応に注意すれば,大変有効な手術法と考えられ,さらに,脛骨コンポーネントにMiller/Galante typeを使用することによって,短期成績ではあるが,より好成績を得ることができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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