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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻1号

1992年01月発行

文献概要

論述

血流シンチによる骨悪性腫瘍術前療法の早期効果判定

著者: 松本誠一1 川口智義1 真鍋淳1 黒田浩司1 小山田日吉丸2 山田康彦2 古屋光太郎3 礎辺靖3

所属機関: 1癌研究会附属病院整形外科 2癌研究会附属病院アイソトープ部 3東京医科歯科大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.17 - P.24

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 抄録:99mTc-HSA(human serum albumin)を用いた血流シンチによって,14例の骨原発悪性腫瘍の術前療法の効果判定を行った.その結果,2例のtelangiectatic typeの骨肉腫では,治療前後での血流の変化に乏しく血流シンチの診断的価値は低かった.一方,他の12例においては,治療経過とともに血流の変化する様子が血流シンチにて鋭敏に観察され,特に2例においては,他の検査に先立って化学療法が有効か否かを判定することが可能であった.これより,腫瘍の血流の変化を非侵襲的に測定しうる血流シンチは,形態の変化をみる他の画像検査と併用することにより,治療効果の早期判定に有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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