文献詳細
文献概要
論述
腰椎椎間板ヘルニアにおける患肢低温域と臨床所見―サーモグラフィーによる検討
著者: 高橋弦1 高橋和久1 山縣正庸1 村上正純1 大竹良治1 豊根知明1 守屋秀繁1
所属機関: 1千葉大学医学部整形外科
ページ範囲:P.33 - P.39
文献購入ページに移動低温域の出現率は大腿領域では低く,下腿領域,足背では高かった.L4/5 1椎間とL5/S 1椎間の症例の比較では低温域の分布に差は認められなかった.低温域と各臨床所見の一致率は,痛み59.2%,圧痛59.4%,筋力低下68.8%。知覚障害60.4%であり,筋力低下との一致率が高かった.患側の体表面全体の温度低下の程度とJOAスコアとには相関関係が認められ,温度低下の程度は腰椎椎間板ヘルニアの重症度の指標になると考えられた.
掲載誌情報