icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻1号

1992年01月発行

手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>

麻痺性足部変形に対する軟部組織手術

著者: 廣島和夫1

所属機関: 1国立大阪病院整形外科

ページ範囲:P.49 - P.58

文献概要

はじめに
 周知のごとく麻痺性足部変形は,神経麻痺に起因する筋力不均衡によって発現する.従って,足部変形の治療の原則は,筋力不均衡の是正にある.しかし,筋力不均衡の是正と拘縮の除去を目的とする軟部組織の処理だけでは,長期間存在している麻痺性変形を十分に矯正することはできず,また,進行性麻痺性疾患における足部変形に対しても矯正効果を維持することは困難である.このような症例に対しては,骨関節手術を合併して行わねばならない.病態の相違(痙性麻痺か弛緩性麻痺か,進行性麻痺か非進行性麻痺か)によって,変形の種類と程度によって,また,年齢によって,手術治療のデザインが変わってくるが,これらの点については,総論の項で詳細に記載されている.本稿では,各術式の実際と術後療法におけるポイントについて,さらに,麻痺性疾患であるがための留意点について記載する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら