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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻1号

1992年01月発行

文献概要

臨床経験

骨癒合部近傍に骨折を来したsymphalangismの1例

著者: 荒巻忠道1 橋本靖1 益子秀久1

所属機関: 1三菱神戸病院整形外科

ページ範囲:P.71 - P.74

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 抄録:symphalangism(指節癒合症)は,先天性奇形の中でも稀な疾患であり,今回,我々は骨癒合部近傍に骨折を来したsymphalangismの1例を経験したので報告する.
 症例は31歳の男性.就業中,塗料の攪拌器に左手を巻き込まれ受傷した.家族歴では4代にわたる追跡調査が可能であり,常染色体優性遺伝を思わせる遺伝性を認めた.手術所見にて,骨癒合関節部には,膠原線維間に線維芽細胞が密に配列した関節包と思われる組織を認めた.骨癒合部の病理組織では硝子軟骨組織と軟骨細胞が存在し,軟骨性骨化による強直と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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