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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻1号

1992年01月発行

文献概要

臨床経験

Pena-Shokeir症候群Ⅱ型の1例

著者: 二井英二1 小保方浩一1 原親弘1 祖父江尚久2 井忠明3

所属機関: 1三重県立草の実学園整形外科 2山本総合病院整形外科 3山本総合病院小児科

ページ範囲:P.93 - P.96

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 抄録:Pena-Shokeir症候群II型は,cerebro-oculo-facio-skeletal syndrome(COFS症候群)とも呼ばれ,先天性多発性関節拘縮,特異な顔貌などを特徴とする先天性異常症であり,欧米では約30例の報告がみられているが,本邦においては,現在までに3例の報告をみるのみであり,極めて稀な疾患と思われる.Pena-Shokeir症候群はI型とII型に分類されており,多発性関節拘縮と特異な顔貌を示し,肺形成不全を伴い生後早期に死の転帰をとる致死性のものはI型,肺低形成がみられず,小頭症,小眼球症などの所見を呈するものはII型とされている.しかし,I型およびII型は同一疾患であるとする説もあり,その定義は必ずしも明確なものではないが,本症例は肺低形成がみられないことよりII型と診断した.その他の鑑別診断としては,Larsen症候群,Potter症候群,18トリソミー症候群,Neu Laxova症候群,multiple pterygium syndromeなどが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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