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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻1号

1992年01月発行

文献概要

臨床経験

第5腰椎に広範な骨破壊を生じ脊柱再建術を要した砂時計型神経鞘腫の1例

著者: 光山孝慶1 神原幹司1 黄文欽1 定直行1 根元成佳1 宮田重樹1

所属機関: 1富田林病院整形外科

ページ範囲:P.97 - P.101

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 抄録:馬尾神経原発の神経鞘腫は脊椎の骨破壊を起こし得るが,脊柱の再建術を要するほど広範な例は少ない.最近我々は,第5腰椎に広範な骨破壊を生じた神経鞘腫の1例に対して腫瘍摘出後,instrumentationと後側方固定による脊柱再建術を施行し,良好な成績を得たので報告する.症例は78歳,女性.主訴は腰痛,右殿部・大腿部痛.神経学的検査にて異常所見は認められず,血液・生化学的検査も異常はなかった.各種画像診断により左L5/S1椎間孔を中心として,いわゆる砂時計腫がL5椎体を広範に破壊していることが描出された.手術は後方経路により侵入し,腫瘍摘出後,Harrington instrumentationと後側方固定法により脊柱を再建した.病理診断は神経鞘腫であった.術後,神経脱落症状もなく良好に経過している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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