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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻10号

1992年10月発行

文献概要

論述

AWガラスセラミック製椎弓スペーサー使用による棘突起縦割法頸椎脊柱管拡大術の経験

著者: 加茂裕樹1 竹光義治1 浜田修1 山賀慎一1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1115 - P.1122

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 抄録:棘突起縦割法頸椎脊柱管拡大術において,生体活性AWガラスセラミックを用いて新しい椎弓スペーサーを作製し,その臨床成績を検討した.症例は27例(男18,女9),手術時平均年齢は59歳,経過観察期間は平均18ヵ月であった.スペーサーはlarge typeとsmall typeの2種類で計109個を使用した.単純X線写真にて術後1ヵ月の初期固定性,経過観察時の安定性を検討したが,初期固定性は全例優であり,安定性は優11例,良15例であり,不可は皆無であった.6ヵ月以上経過観察し得た20例において,CTで椎弓との結合状態,骨の新生状態を検討した.結合状態,骨新生状態ともに頭側で高く,尾側で低い傾向があった、平均84%で結合が得られており,83%で骨新生がみられた.後屈回旋時に雑音を呈し不快感を訴える例が5例あった.棘突起縦割法頸椎脊柱管拡大術での椎弓スペーサー使用は臨床上,安全であり,手術侵襲を軽減することができ,有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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