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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻10号

1992年10月発行

文献概要

臨床経験

Brown-Séquard症候群を呈した胸髄硬膜内くも膜嚢腫の1例

著者: 藤原正利1 秋山治彦1 田村清1 幸茂男2 田中友二3

所属機関: 1神戸市立中央市民病院整形外科 2神戸市立中央市民病院放射線科 3神戸市立中央市民病院神経内科

ページ範囲:P.1173 - P.1176

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 抄録:Brown-Séquard症候群を呈した胸髄硬膜内くも膜嚢腫の報告は極めて少なく本症例を含め2例のみである.症例は右下肢脱力を主訴とした47歳女性である.昭和60年より左下肢の知覚鈍麻を自覚,昭和62年頃より右下肢の脱力をきたし歩行困難が徐々に進行したため平成元年11月当科初診.Brown-Séquard症候群を呈しており,MRIにて胸髄くも膜嚢腫を疑い,平成2年4月入院となる.同月,Th4~6の椎弓切除を行い硬膜切開したところ,くも膜嚢腫を認め,脊髄は圧迫されていたため,嚢腫を摘出した.術後左下肢の知覚鈍麻は消失し,右下肢の筋力も改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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