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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻10号

1992年10月発行

文献概要

臨床経験

踵骨骨折による長母趾屈筋腱腱鞘炎の1例

著者: 関谷勇人1 水野洋宏1 西崎友保1

所属機関: 1愛知県厚生連愛北病院整形外科

ページ範囲:P.1201 - P.1204

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 抄録:踵骨骨折による長母趾屈性腱腱鞘炎を経験したので報告する.症例は32歳の男性で,右踵骨骨折後7週頃から右母趾の強制伸展による足関節内踝後方の疹痛を生じた.弾発現象は認めなかった.単純X線像で載距突起の直下に骨棘を認めた.右長母趾屈筋腱腱鞘内に局麻剤を注入すると約1時間症状が消失したがその後再発したので,観血的治療を施行した.長母趾屈筋腱の腱鞘を切開すると,腱には多数の線維方向の断裂を認めた.腱の滑走は骨棘の切除により初めて可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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