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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻11号

1992年11月発行

検査法

陳旧性前十字靱帯損傷患者における運動能力の定量的評価

著者: 青木喜満1 安田和則2 大野和則2 真島任史2 平岡正毅3 大越康充4

所属機関: 1市立釧路総合病院整形外科 2北海道大学整形外科 3手稲渓仁会病院整形外科 4函館中央病院整形外科

ページ範囲:P.1229 - P.1235

文献概要

 抄録:前十字靱帯損傷患者の治療法の選択には,患者自身のスポーツ活動の程度とその後のスポーツ活動の程度が大きく影響してくる.したがって前十字靱帯不全患者における運動能力の定量的評価は,治療法の選択,治療の効果の評価に必要である.筆者らは,6項目の運動能力を考案し,前十字靱帯不全患者53例と正常例50例においてその結果を比較した.両脚の検査では,垂直跳びを除く,反復横跳び,両脚8の字走,階段昇降の3項目で有意な差を認めた.片脚の検査では,片脚8の字走で有意な差を認め,患側と健側の比較でも有意な差を認めたが,筋力低下との関連がみられた.ピボットターンは前十字靱帯不全群と正常群の比較では差がみられたが,患側と健側の比較では著明な差がみられなかった.反復横跳び,両脚8の字走,階段昇降の3項目は前十字靱帯不全患者の運動能力評価法として適当であると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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