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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻11号

1992年11月発行

シンポジウム 膝十字靱帯再建における素材の選択

LAD補強

著者: 石橋俊郎1 水田隆之2 山本晴康1 宗田大1 朝比奈信太郎1 林承弘2 星野明穂2 古屋光太郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学整形外科 2川口工業総合病院整形外科

ページ範囲:P.1267 - P.1270

文献概要

 抄録:1986年から89年の間にLADを補強材として用いた前十字靱帯再建術163の臨床成績を検討した.自家組織としてQTSを用いた群を後療法の早さで2群に分け,膝屈筋腱を用いた群と比較した.QTSを用いた後期手術例及び膝屈筋腱を用いた群は自覚症状,安定性,可動域の点でほぼ良好であったが,膝伸筋力の回復について,膝屈筋腱を用いた群が優れていた(QTS:73%,膝屈筋腱:87%).これは,自家組織の採取部位の影響と思われた.術後の再鏡視では,膝屈筋腱を用いた群の84%が良好な所見であった.合併症として,再断裂が4例(2.5%),補強材を用いた影響と思われる慢性水腫が7例(4.3%)にみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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