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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻11号

1992年11月発行

シンポジウム 膝十字靱帯再建における素材の選択

Gore-Tex人工靱帯

著者: 福林徹1 下條仁士2 小出清一3 福岡重雄4

所属機関: 1筑波大学臨床医学系整形外科 2筑波大学体育科学系 3東京女子体育大学 4焼津市立病院整形外科

ページ範囲:P.1277 - P.1281

文献概要

 抄録:術後4年以上を経過したGore-Tex人工靱帯施行例123例中今回55例に対して直接検診を行った.疼痛,giving way,lockingや自己満足度の改善度は良かったが,徒手検査法による前方不安定性や,KT1000による前方移動度では異常所見を示す例が多く,術後2年の関節鏡検査でも半数以上に人工靱帯の部分断裂が確認された.合併症では再断裂が21例17%に見られ,水腫が26例21%に認められた.これらの合併症は手術テクニックのみでなく,人工靱帯の素材そのものに起因するところも大きい.今後前十字靱帯再建に際しての本靱帯の適応はきわめて限定されるべきものも思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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