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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻11号

1992年11月発行

臨床経験

キルナー変形の1手術例

著者: 小畠康宣1 矢島弘嗣1 小野浩史1 玉井進1 金森行男2

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科 2高の原中央病院整形外科

ページ範囲:P.1307 - P.1310

文献概要

 抄録:キルナー変形は,小指の末節骨が橈掌側に彎曲する比較的稀な変形である.今回患者の強い希望により形成術を行って,良好な結果を得た1症例を経験したので報告する.症例は13歳の男子で,主訴は両側小指の変形である.初診時,両側の小指末節が爪とともに橈掌側に彎曲していたが,腫脹,疼痛は認められなかった.X線像では,小指末節骨骨幹部の橈掌側への彎曲がみられ,典型的なキルナー変形の像を呈していた.手術は末節骨骨幹部掌側に1ヵ所open wedge osteotomyを行い,末節骨を小指の軸と一致するように整復して,キルシュナー鋼線1本により固定した.2ヵ月で骨癒合が得られ,爪の変形も矯正された.問題点として,術後早期に骨端線の閉鎖を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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