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論述
内側膝蓋型変形性膝関節症に対する高位脛骨骨切り術の10~15年成績―膝蓋大腿関節症の影響と脛骨粗面浮上術の効果
著者: 真島任史1 安田和則1 葛城良成1 金田清志1
所属機関: 1北海道大学医学部整形外科
ページ範囲:P.1324 - P.1329
文献概要
脛骨粗面浮上術を行っていない群において,PF-OAの重症度と臨床成績の改善点数との間には有意の連関を認めた(P<0.05).PF-OAの重症度はHTOを受けた膝の長期成績を左右する重要な因子である.PF-OA stage II,IIIの症例のなかで,脛骨粗面浮上術を行った群と行わなかった群の間には有意の差は認めなかった.PFにStage II・IIIのOAを有するHTO適応症例において,脛骨粗面浮上術は付加手術としての効果を10年以上にわたって維持していなかった.
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