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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻12号

1992年12月発行

文献概要

論述

先天性股関節脱臼におけるリーメンビューゲルによるスクリーニングの意義―骨頭壊死予防の観点から

著者: 後藤英司1 安藤御史1 伊林克也1 稲尾茂則1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科

ページ範囲:P.1331 - P.1335

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 抄録:乳児先天性股関節脱臼の治療において骨頭壊死予防の観点からリーメンビューゲル(RB)によるスクリーニングの意義を検討した。当科初診時未治療の119例の乳児先天性股関節脱臼に対し,38例は外来でRB治療を行い,91例は入院下に患児の反応を監視しながら治療の適応を決め,RB,Pavlansky法,徒手整復,観血的整復のいずれかを選択して行った.予後不良の全壊死の発生頻度は外来RB群で38例中2例(5.2%),入院治療群で81例中1例(1.2%)であり,外来RB群に全壊死の発生頻度が高かった.この結果から,RBによるスクリーニングは安全と言えず,治療開始時からその症例に最適の治療法を選択すべきと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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