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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻12号

1992年12月発行

論述

特発性大腿骨頭壊死症のリスク要因としての飲酒,喫煙,およびその他の因子の検討

著者: 森満1 福田勝洋1 柴田彰1 樋口富士男2 井上明生2 西基3 三宅浩次3 長尾正人4 石井清一4 松野丈夫5 安藤御史6 岡本哲軌7 山根繁7 廣田良夫8 廣畑富雄7 柳川洋9

所属機関: 1久留米大学医学部公衆衛生学教室 2久留米大学医学部整形外科学教室 3札幌医科大学公衆衛生学教室 4札幌医科大学整形外科学教室 5北海道大医学部整形外科学教室 6旭川医科大学整形外科学教室 7函館中央病院整形外科 8九州大学医学部公衆衛生学教室 9自治医科大学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.1343 - P.1347

文献概要

 抄録:1988年から2年間,北海道と福岡県の5医療機関において1症例に対して2対照を選定した特発性大腿骨頭壊死症の症例対照研究を行った.選定基準(ステロイド剤服用者の除外など)を満たした症例49名とその対照98名を調査した.単変量解析の結果,3ヵ月以上の肝疾患の既往歴,20歳頃および調査時のbody mass index(体重(kg)÷{身長(m)}2),Brinkman and Coates指数(1日の喫煙本数×年数),および1ヵ月当たりのアルコール摂取量(g)と本疾患の間に有意な関連がみられた.この5要因を独立変数として多変量解析的に検討した結果,20歳頃のbody mass indexは本疾患と有意な負の関連を,一方,Brinkman and Coates指数および1ヵ月当たりのアルコール摂取量(g)は有意に正の関連を示し,これら3要因と本疾患との間にはそれぞれ有意の用量反応関係がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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