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整形外科基礎
電気刺激による骨形成の機序について
著者: 松永俊二1 井尻幸成1 酒匂崇1 吉国長利1
所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科
ページ範囲:P.1349 - P.1355
文献購入ページに移動実験は,電気刺激の造骨系細胞に対する直接作用を知るための組織学的,酵素組織化学的および免疫組織化学的実験と炎症などの微小環境の影響を知るため,刺激部局所の血流,血管透過性およびプロスタグランディンなどのサイトカインの関与を調べた実験からなる.この実験結果から想起される骨形成の機序としては,電気刺激による未分化間葉系細胞の分化,増殖の促進作用の他に,プロスタグランディンなどを介した炎症の関与による間接的な作用も電気刺激の骨形成機序として重要であることがわかった.
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