icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻12号

1992年12月発行

文献概要

整形外科基礎

電気刺激による骨形成の機序について

著者: 松永俊二1 井尻幸成1 酒匂崇1 吉国長利1

所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1349 - P.1355

文献購入ページに移動
 抄録:電気刺激による骨形成促進の機序は未だ解明されていない.我々は主として直流電気刺激を臨床応用しており,この直流電気刺激による骨形成促進の機序解明を目的とした一連の実験を行ってきた.
 実験は,電気刺激の造骨系細胞に対する直接作用を知るための組織学的,酵素組織化学的および免疫組織化学的実験と炎症などの微小環境の影響を知るため,刺激部局所の血流,血管透過性およびプロスタグランディンなどのサイトカインの関与を調べた実験からなる.この実験結果から想起される骨形成の機序としては,電気刺激による未分化間葉系細胞の分化,増殖の促進作用の他に,プロスタグランディンなどを介した炎症の関与による間接的な作用も電気刺激の骨形成機序として重要であることがわかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら