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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻12号

1992年12月発行

文献概要

臨床経験

不安定性胸・腰椎損傷に対するpedicular screwing

著者: 島田洋一1 佐藤光三1 阿部栄二1 山本正洋2 千葉光穂2 成田裕一郎2 水谷羊一3 森田裕己4

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2秋田労災病院整形外科 3山本組合総合病院整形外科 4秋田組合総合病院整形外科

ページ範囲:P.1375 - P.1380

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 抄録:Pedicularscrewを用いて再建を行った不安定な胸・腰椎損傷について検討した.対象は12例(男11例,女1例)で,手術時年齢は平均37.5歳,経過観察期間は平均2.9年である.損傷型は屈曲回旋脱臼骨折が9例で最も多く,屈曲伸展損傷が2例,勢断脱臼骨折が1例であった.損傷高位はT11/12,T12/L1がそれぞれ3例と最も多かった.使用した内固定用システムはSteffee 4例,CD 3例,Kaneda式3例,我々のシステム(Akita式)2例であった.術前と経過観察時の麻痺の推移をみると,術前,FrankelのB,C,Dの不全麻痺9例中5例,55.6%が1段階以上の改善を示した.胸椎部の屈曲回旋脱臼骨折と屈曲伸展損傷9例の局所後彎の推移をみると,全例でよく改善し,術前の平均後彎角度25.7°が術後8.1°となり,後彎が平均68.5%改善されていた.重篤な合併症はみられず,全例で骨癒合が得られた.本法は椎体の一部にvertical stabilityが得られる場合は特によい適応があると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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