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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻12号

1992年12月発行

文献概要

臨床経験

若年者体操選手に発症した上腕二頭筋長頭腱断裂の1例

著者: 尾崎智史1 室捷之1 錦見純三1 伊藤裕夫1 二宮正志1 前沢祥司1 服部祥明1 鈴木博明1 近藤正樹1

所属機関: 1岐阜県立多治見病院整形外科

ページ範囲:P.1403 - P.1405

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 抄録:上腕二頭筋長頭腱断裂は通常,中高年者に発症する障害であり,若年者では非常に稀である.今回,若年者体操選手のつり輪競技中に発症した上腕二頭筋長頭腱断裂の1例を経験し,結節間溝への腱固定術を行った.組織所見では,腱断端の変性を認め,若年者でもover useにより中高年者と同様の機序で,断裂が生じることが示された.本症例では将来の職業も未定であり,体操復帰の意志が強かったために観血的治療を選択したが,本症が若年者.スポーツ選手に発症した場合,現在のところ,個々の症例に応じた治療法を選択せざるをえないと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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