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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻12号

1992年12月発行

文献概要

臨床経験

上腕骨骨折に対するinterlocking intramedullary nailingの小治療経験

著者: 武田信巳1 四方實彦1 濱本肇2 増田敏行2 武田記和2 谷澤紳2 山本博史2 野瀬優2

所属機関: 1京都市立病院整形外科 2静岡県立総合病院整形外科

ページ範囲:P.1407 - P.1412

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 抄録:上腕骨骨折の内,横止め螺子併用の髄内釘(ILN)にて治療した新鮮骨折4例と偽関節2例について報告する.年齢は20歳から71歳までで,男5例,女1例であった.骨折部位は骨幹部中央1/3と近位1/3が各2例.遠位1/3と頸部下端が各1例で,骨折型は横骨折が4例,斜骨折が2例であり,すべて皮下骨折であった.手術法は,中枢刺入が4例,末梢刺入が2例であり,リーミングはイメージ下,新鮮例は閉鎖性に,偽関節例は骨移植を加えたため開放性に最小限の範囲で行った.ILNはシリンダー釘3例,G & K釘2例,キュンチャー釘1例で,それぞれ,横止め螺子で強固に固定して,偽関節例を除き,外固定はせず,早期の肩回旋運動を含む後療法を開始し,新鮮例で8~12週,偽関節例は5~7カ月で骨癒合が得られた.適応としては,横骨折,重複骨折及び多発外傷例が良く,偽関節や骨粗霧症を伴う骨折にも拡げられると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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