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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻12号

1992年12月発行

文献概要

臨床経験

絞扼性肩甲上神経障害の電気生理学的所見―2例の手術前後の変化

著者: 田山信敬1 菊地臣一1 乗上啓1 佐藤譲1

所属機関: 1福島県立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1417 - P.1420

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 抄録:絞扼性肩甲上神経障害の2例に対し手術を施行し良好な結果を得た.本症の診断にあたっては電気生理学的検査が有用であった.症例は2例で,術前の電気生理学的検査として,まず筋電図検査を左右の三角筋,棘下筋に行った.その他Erb点刺激による棘下筋のM波終末潜時の導出を行った.術前の筋電図検査では,三角筋には異常所見を認めず,棘下筋に神経原性変化が認められた.Erb点刺激の棘下筋導出によるM波終末潜時は,健側に比べ明らかに患側が遅延(4.0msec以上)していた.術後に棘下筋での神経原性変化の消失と終末潜時の改善を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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