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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻2号

1992年02月発行

文献概要

論述

脊髄腫瘍摘出術における後方アプローチの検討

著者: 三橋雅12 井形高明1 村瀬正昭1 福島孝1 森田哲生1 中村巧1 山田秀大1 柏口新二1

所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室 2現:三豊総合病院

ページ範囲:P.111 - P.116

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 抄録:従来,脊髄腫瘍摘出術における後方アプローチには椎弓切除術が一般的であるが,術後の不安定性,彎曲異常,硬膜外腔の瘢痕形成などが懸念される.我々は,脊髄腫瘍及びsyringomyeliaなどの脊髄疾患に対し,脊柱管の再建,脊椎後方支持要素の温存を目的として採用している後方アプローチ法を報告する.対象症例は,男性19例,女性17例,計36例で,年齢は2~73歳平均38.9歳であった.対象疾患は,neurinoma 12例,lipoma 6例,AVM,meningioma,ependymoma各2例,syringomyelia 4例を含むその他12例であった.手術方法は,原則として,①1椎体以内の偏在性髄外腫瘍には片側部分椎弓切除術,②2椎体以上の偏在性髄外腫瘍には片開き式椎弓形成術,③腫瘍が横断性ないし正中性髄内外腫瘍には,正中縦割法,あるいは形成的椎弓還納固定法を選択した.いずれの方法も術中操作に十分な視野が確保でき,術後の脊柱変形も予防できている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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