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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻2号

1992年02月発行

文献概要

論述

いわゆるobservation hipについて―その初期像及び追跡調査

著者: 小林大介12 細見新次郎1 金原宏之1 藤井正司3

所属機関: 1兵庫県立のじぎく療育センター整形外科 2現:兵庫県リハビリテーション付属中央病院 3兵庫県立こども病院整形外科

ページ範囲:P.131 - P.137

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 抄録:いわゆるobservation hip 101例についてその初期像の検索,追跡調査を行った.経過中,病名変更を要した症例が4例ありobservationの必要性を痛感した.初診時のX線像にてTDDの拡大が6%,骨萎縮が5%に認められた.血液検査所見にてCRP陽性例が16%,ASLO陽性例が21%に認められた.再発例は40%に認められ,扁桃炎を合併したものがその傾向が強いと考えられた.101例中1年以上追跡可能であった42例に対し調査を行った(平均4年4ヵ月).追跡調査時の臨床所見はおおむね良好であった.X線像にて健側と比較して2mm以上のcoxa magnaとなった症例は7%に認められた.初診時のTDDの拡大とcoxa magnaとの関連性は認められなかった.退行性変化を認めた症例はなかった.
 これらの結果に対し若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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