文献詳細
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手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>
リウマチ足の手術療法
著者: 東文造1 山本隆文1 木村友厚1 越智隆弘2
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科 2大阪大学環境医学
ページ範囲:P.139 - P.145
文献購入ページに移動慢性関節リウマチ(以下RAと略す)における足部変形は比較的頻度が高く,しかも早期に出現し,病気の進行とともにしばしば日常生活に支障をきたす.RAの薬物療法に加え保存療法として足挿板や各種の変形予防装具がなされるが,一部のRAではこれらの保存療法に抵抗し,足部変形の急速な進行をみることも多い.このことはRAが現在の薬物療法を含む保存療法では抑えきれない慢性の進行性疾患であり,変形がどのように進行するのか知らなければその手術適応を適切に決めることはできない.足部の各関節を含めた全身の関節の罹患頻度は,我々の提唱するRA病型により大きく異なることを以前から報告してきた.
今回RAの足部変形を中足部~後足部と前足部に分け,我々の提唱するRA病型を踏まえその特徴について検討し,手術適応と現在当科で行っている手術の実際について述べる.
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