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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻2号

1992年02月発行

文献概要

臨床経験

経口的軸椎前方除圧術が有効であった脊髄空洞症の1例

著者: 清水真1 清水克時1 岩崎廉平1 板本啓1 山室隆夫1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.149 - P.153

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 抄録:頭蓋底陥入症 先天性頸椎癒合症 先天性側彎症等よりなる頭蓋脊椎骨奇形に合併した脊髄空洞症の1例を経験した.神経症状の増悪が認められたためsyringo-subarachnoid shuntを施行したが,効果は不十分で,症状はさらに進行した.第2回手術として経口的軸椎前方除圧術を行ったところ,空洞は縮小し神経症状は一部改善し進行が停止した.その後,前方固定の骨癒合不全により一時的な症状の悪化がみられたが,第3回手術として後頭骨-頸椎後方固定術を行ったところ症状は安定した.本症例の治療経過より,頭蓋底陥入症を伴った脊髄空洞症に対して,経口的軸椎前方除圧術は,有効な手術方法であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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