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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻2号

1992年02月発行

文献概要

臨床経験

関節造影による急性化膿性肩関節炎の1例

著者: 松井健郎1 小川清久2 飯田雅文3

所属機関: 1松井整形外科 2慶応義塾大学医学部整形外科 3朝霞台中央総合病院整形外科

ページ範囲:P.167 - P.169

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 抄録:関節疾患の補助診断法として関節造影は最も一般的な検査であるが,重篤な合併症の危険性も皆無ではない.今回,関節造影後に化膿性肩関節炎が生じた27歳男性例を経験したので報告する.
 肩関節造影の翌日安静時痛が出現,5日目には37.5℃前後の発熱もみられ,造影後16日目に当院を受診した.関節穿刺により得られた15mlの淡黄白色の膿性液から黄色ブドウ状球菌が検出された.感受性の高い抗生剤の経静脈投与,関節穿刺による排膿と洗浄,下垂位・回旋中間位固定と,早期の運動療法により良好な機能回復を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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