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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻2号

1992年02月発行

文献概要

臨床経験

急性対麻痺を来した腰椎硬膜外膿瘍の1症例

著者: 甲山篤1 高松浩一1 岡本晃1 河野久1 河本晃市1 山田英嗣1

所属機関: 1トヨタ記念病院整形外科

ページ範囲:P.193 - P.195

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 抄録:本症例は16歳,男子で腰痛・発熱を主訴に来院した.血液検査で炎症反応が強く,強固な腰痛と高度の発熱とともに対麻痺症状も発現した.ミエログラフィーとMRIにて,L2レベルを中心とした脊髄硬膜外膿瘍を認めたために,緊急手術を施行した.L1,L2レベルの傍脊柱筋内と硬膜外腔に膿瘍を認め,L2左椎弓部分切除及び膿瘍を除去した.膿からは黄色ブドウ球菌が同定された.術後の経過は順調で,若干の知覚鈍麻を除いてほとんど回復した.本症は稀な疾患であるが,腰痛・発熱・軽度神経障害を呈する患者では常に念頭におくべき重要な疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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