臨床整形外科27巻2号

1992年02月発行

臨床経験

脊椎後方部分に発生した血管腫の1例

著者： 伊藤敏範¹ 見松健太郎² 加藤文彦² 中神和賀雄³

所属機関： ¹常滑市民病院整形外科 ²名古屋大学医学部整形外科 ³豊橋市民病院整形外科

ページ範囲：P.201 - P.204

　抄録：第12胸椎後方部分より発生し，硬膜外腔に腫瘤を形成したと思われるcavernous hemangiomaの1症例を経験した．この症例では椎体に明確なMRI上の信号変化はなく，腫瘍の局在診断にMRIが有用であった．MRIは経過観察にも無侵襲で，かつ質的に評価することが可能であり，きわめて有用と思われた．