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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻2号

1992年02月発行

文献概要

臨床経験

特発性脊髄ヘルニアの1例

著者: 後藤昭彦1 近藤秀丸1 田村守1 大野直樹1 斉藤浩哉1 国府田英雄1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院整形外科

ページ範囲:P.205 - P.208

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 抄録:今回,胸椎部に発生した極めて稀な特発性脊髄ヘルニアに対して手術を施行する機会を得たので,その所見につき報告する.症例は58歳の男性で,歩行障害を訴えて来院した.初診時,両下肢の著明な筋力低下と第6胸髄節以下の知覚障害を認め,脊髄造影,CTM,MRIで脊髄の萎縮・前方偏位,第6胸椎高位での脊髄陰影欠損像を認めたため,脊髄ヘルニアを疑い手術を施行した.第5胸椎から第7胸椎まで椎弓切除を施行,硬膜を切開すると,二重になった腹側硬膜の内層に7×25mmの裂孔を認め,くも膜に覆われた脊髄が同部に嵌頓,癒着していた.裂孔周囲の硬膜を切除し,脊髄腹側の癒着を剥離して除圧を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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