icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より) 主題 腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症に対する保存的治療法の検討

著者: 尾崎琢磨12 栗原章1 裏辻雅章1

所属機関: 1神戸労災病院整形外科 2現:三田市民病院

ページ範囲:P.389 - P.393

文献購入ページに移動
 抄録:当科において過去2年間に腰部脊柱管狭窄症と診断され保存的治療を行った症例107例(男48例,女59例,初診時平均年齢67.9歳)に対し検討を加え,治療結果をJones & Thomsonの判定基準に準じて評価した.また,手術例51例の治療結果と比較検討した.
 保存的療法は,NSAIDsの経口投与およびブロック療法を行った.ブロックは,椎間関節ブロック,選択的神経根ブロック,椎弓間腔からの硬膜外ブロックを各症例に応じて行った.ブロック療法では総合して8割ほどの症例に何らかの改善をみた.各症状別の改善度にも検討を加えた.腰痛,下肢痛などの自覚症状は軽快するものが多かった.しかし,下肢筋の麻痺症状,間欠性跛行,膀胱直腸障害の改善度は低く,当初よりこれらの症状を有し3カ月以上の保存的療法に抵抗性を示すものは保存的療法の限界と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら