icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より) 主題 腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症に対する腰椎椎管拡大術の術後長期成績

著者: 小田裕胤1 河合伸也1 田口敏彦1 大谷武1 長弘行雄1

所属機関: 1山口大学医学部整形外科

ページ範囲:P.403 - P.410

文献購入ページに移動
 広範囲の狭窄を呈する腰部脊柱管狭窄症の手術的治療に際して,1976年以来教室では,椎弓を両側の関節突起間部て切離して一旦摘出し,広い視野の下で,絞扼された馬尾や神経根の除圧を確実に図り,その後摘出した椎弓を再度還納し,螺子にて固定する腰椎椎管拡大術を採用している.今回は,この脊柱管の除圧と後方構築の温存が,ともに可能な腰椎椎管拡大術の長期術後成績と,拡大した脊柱管の術後経過を調査し,本法の有用性を検討した.その結果,腰椎椎管拡大術を施行後2年以上,最長15年までで,平均7年2ヵ月経過した62症例の長期術後成績の検討から,調査時に優良で80%と良好な成績が得られ,さらに11年以上経過の長期群においても極めて良好な成績が得られた.また術前・後のCT所見の比較から,全例に腰部脊柱管の拡大が獲得・維持されていることが確認され,腰椎椎管拡大術が腰部脊柱管狭窄症に対し極めて有用な術式てあるといえた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら