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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より) 主題 腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症の神経除圧と固定術の成績―特に椎弓温存の除圧について

著者: 野原裕1 東村隆1 大堀正明1 木家哲郎1 池田隆史1 竹本知裕1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院整形外科

ページ範囲:P.457 - P.463

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 抄録:腰部脊柱管狭窄症の除圧と固定の術式について検討した.対象症例は当科で手術を受けた変性性辷り症51例,変性性狭窄症7例,combined stenosis 3例であり,性別は男性17例女性44例.年齢は28歳から80歳,平均53.6歳であった.除圧術式は椎間関節内側切除と後側方固定術であり,脊髄造影で中心性狭窄を呈するものでも全椎弓切除せずに椎弓腹側ドーム状切除を行った.内固定金属はcombined distraction & compression systemを主として用いた.術後経過観察期間は1年から7年6ヵ月,平均4年4カ月であった.一次的骨癒合は96.7%に得た.術後成積は85.2%に良以上の結果を得た.神経根の除圧は椎間関節内側切除でなされ,硬膜管の除圧は椎弓のドーム状切除で良くなされ全椎弓切除はほとんど必要としなかった.内固定の併用は極めて有力であったが本症てはsemirigidの固定で十分と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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