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特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より) パネルI 転移性脊椎腫瘍の手術的治療
転移性脊椎腫瘍の手術―特にPosterior Total Spondylectomyを中心に
著者: 富田勝郎1 川原範夫1 長田茂樹1 鳥畠康充1 大成永人1 高橋啓介1 安竹秀俊1
所属機関: 1金沢大学医学部整形外科
ページ範囲:P.481 - P.490
文献購入ページに移動特にここに示す後方進入脊椎全摘術(posterior total spondylectomy)は脊髄への愛護的操作,周到な出血対策,spinal instrumentationの効果的な応用により,後方から脊髄全周除圧をはかると同時に,腫瘍脊椎を可能な限りen blocに摘出することにより徹底した腫瘍切除を追求したものである.本法の適応症例は今のところ厳選されるべきであるが,脊椎転移癌患者のQOLを高め,延命効果にもつながる可能性をもつ方法であると考える.
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