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特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より) パネルII 脊椎脊髄のMRI診断
腰椎椎間孔部神経根障害におけるMRIの有用性と限界
著者: 久野木順一1 蓮江光男1 浜中一輝1 金岡恒治1 真光雄一郎1
所属機関: 1日赤医療センター整形外科
ページ範囲:P.503 - P.511
文献購入ページに移動本症では椎間孔部傍矢状断像にて椎間孔の閉塞像または狭窄像を対照群に比べ高率に認め,MRIは椎間孔狭窄の有無,狭窄型の診断に有用な検査法と言えた,しかし高齢者,すべり症,多椎間変性例ではfalse positiveを高率に認め,本法単独では診断的価値は低い.椎間孔部ヘルニアなどの圧迫病変の部位,広がりの判定には水平断像,冠状断像,斜位冠状断像が有用であった.MRIによる本症の診断率を高めるためには,傍矢状断像により各椎間孔の形態,狭窄状態を把握し,該当椎間孔を中心とした水平断像と比較し,さらに症例により冠状断像または斜位冠状断像,神経根像影・ブロック,CTなどの画像診断法を組み合わせて総合的に診断すべきである.
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