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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より) 一般演題

脊椎前方固定術に対するtitanium fiber metal implantの開発とその臨床応用

著者: 山本博司1 上岡禎彦1 星島一夫1 中内睦郎1 国分正一2

所属機関: 1高知医科大学整形外科 2東北大学整形外科

ページ範囲:P.521 - P.527

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 抄録:より望ましい脊椎固定効果を得るために,titanium fiber metal impiantの開発・改良を進め,implantの素材構造や形状などに新しい工夫を行い,実験的研究の後に,臨床応用を試みてきた.素材は,純チタンワイヤーを編み上げ,加圧成形したもので,ワイヤー径250μm,気孔率50%で,海綿骨に近い弾性率である.動物の椎体間にインプラントしたところ,インプラントの形とサイズに一致して正確に骨が切られるなら,良好なbone ingrowthが得られ,生体内で安定性のあるインプラントであることが実証されてきた.これまでに,18例の腰椎椎間板障害及びfailed back syndromeの症例に本インプラントを応用してきた.適正にインプラントを行うための手術器具も作製した.18例中17例に完全な生体結合が得られ,良好な固定効果が得られている.後半の症例には,tension band wiringを追加することにより,更に安定した成績を得ることができている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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