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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻5号

1992年05月発行

文献概要

シンポジウム ペルテス病の長期予後

成人期に達したペルテス病症例の検討

著者: 亀ケ谷真琴1 篠原裕治1 守屋秀繁2 秋田徹2 染屋政幸2 品田良之2 土屋恵一3

所属機関: 1千葉県こども病院整形外科 2千葉大学医学部整形外科 3県立佐原病院整形外科

ページ範囲:P.561 - P.566

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 抄録:ペルテス病症例のうち成人期(18歳以上)まで観察し得た26例32関節について,X線学的・臨床的に検討し,骨頭の変形度と臨床症状の関連について述べる.男24例30関節,女2例2関節で全例保存的にThomas型(下肢中間位免荷型)にて治療した.X線学的にはStulbergの分類と,Acetabular Head Index(AHI),Mose法,Acetabular Roof Angle(ARA),Articulo Trochanteric Distance(ATD)の4項目を用い,臨床的には日整会変股症判定基準を用いて検討した.
 その結果では,32関節中11関節(34.4%)に何らかの症状が見られ,それらはすべて不良群としたStulberg分類のIII・IV・V型に含まれていた.しかし,IV型とV型の2例を除いては現在のところ日常生活に支障はなかった.また,症状の有無とX線上での計測との関連では,Mose法がよく相関しており,骨頭の扁平化の強いIV型が最も予後不良であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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