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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻5号

1992年05月発行

文献概要

シンポジウム ペルテス病の長期予後

Bone maturityまでfollowしたペルテス病の成績

著者: 廣橋賢次1 阪本邦雄2 町井義和2 北野利夫2 島津晃2

所属機関: 1鹿屋体育大学 2大阪市立大学医学部整形外科

ページ範囲:P.567 - P.577

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 抄録:年齢が18歳以上の症例について,保存療法例(Tachdjianの外転免荷装具による)40例44関節(group 1)と関節外での外科的処置(内反骨切り術またはSalter手術)を行った20例20関節(group 2)について変形性股関節症(変股症)との関連において検討した.病型分類はわれわれの分類表を,その後の骨頭・頸部の形態に関してはわれわれの分類とStulbergのものを用いた.
 その結果,外科的に対応したものが必ずしも治癒期間を短縮しておらず,また形態学的にも良好な成績を得ているとは言い難い,さらに,group 1では3例4関節(女2例)が,group 2では2例2関節(女1例)がはや初期または進行期の変股症の変化を示していた.
 また,本症の100%が変股症に移行するとの報告から,その原因について罹病期の関節軟骨の損傷が重要な役割を果たしているのではないかと,先天性股関節脱臼(以下先股脱)症例の変化をもとに推論した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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