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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻5号

1992年05月発行

文献概要

シンポジウム ペルテス病の長期予後

当科におけるペルテス病の術後長期成績

著者: 五十嵐純夫1 松野丈夫1 金田清志1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.587 - P.594

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 抄録:当科において手術療法を施行したペルテス病のうち,現在18歳以上に達している43例43関節に対し検討を加えた.手術法は内反骨切り術24例,ソルター骨盤骨切り術19例で,いずれもcontainmentの概念に基づいて施行した.今回同じ概念の下に行われた2つの手術を,予後に影響を与える諸因子とともに比較検討した.全症例の成績はgood,およびfairが74.4%を占めており,両手術群に優位差は認めなかった.予後は発症時年齢,壊死範囲により大きく左右された.術直後acetabulum-head index(AHI)と成績は内反骨切り術群では相関がみられたが,ソルター骨盤骨切り術群では相関がみられず,高いAHIが得られていてもpoorとなった例が多かった.年長児において過度のAHIをソルター骨盤骨切り術で得るのは危険性が高く,内反骨切り術の方が安全で優れた術式であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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