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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻5号

1992年05月発行

文献概要

シンポジウム ペルテス病の長期予後

ペルテス病起因の二次性股関節症に見られる臼蓋変化の特徴

著者: 高橋克郎1 岩崎勝郎1

所属機関: 1長崎大学医学部整形外科

ページ範囲:P.595 - P.599

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 抄録:ペルテス病起因の変形性股関節症の病態を明らかにするために33例35股を対象にして本症の臼蓋にみられるX線学的形態変化や変性所見の特徴,さらに,これらと年齢,骨頭形態,臨床症状との関連を調べた,本症では扁平巨大化した骨頭形態に応じて臼蓋はより外側に張り出してくるが,臼自体は浅くなり,骨頭巨大化のため相対的な臼蓋形成不全を呈していた.また,臼蓋部の変性所見は荷重ストレスの集中する臼蓋外側を中心に発生し,骨頭の外側偏位が加味されて変性がさらに進行するものと思われた.本症の初期には関節裂隙がむしろ拡大している例も見られるものの,30代以降に関節裂隙が狭小化し,これと相前後して臨床症状が増悪すること,また,臼蓋外側を中心に変性過程が進行してゆくことが推察された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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