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文献概要
臨床経験
舟状骨亜脱臼を伴った陳旧性第2,3手根中手関節背側脱臼の1例
著者: 大村喜久雄1 藤田資文1 福田眞輔1 斎藤潤1 駒井理1
所属機関: 1滋賀医科大学整形外科
ページ範囲:P.649 - P.653
文献購入ページに移動症例は33歳,男性である.平成2年8月19日,オートバイで自動車に衝突し受傷した.近医にて安静を指示されるも左手関節の可動域制限が改善せず当科を受診した.左手背側に骨性隆起を認め,CM関節の圧痛が見られた.X線上,第2,3CM関節の背側脱臼,及び舟状骨掌側亜脱臼を認め,同年9月27日観血的整復固定術を施行した.陳臼例であったためCM関節固定術を行いK-wire固定を行った.scapholunate ligamentは認められず靱帯再建術を追加した.術後4ヵ月の現在,2,3CM関節,舟状骨は解剖学的整復位にあり,疼痛は消失したが可動域障害は残存した.
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