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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻6号

1992年06月発行

文献概要

論述

内側型変形性膝関節症に対する片側型人工膝関節置換術について

著者: 長谷川幸治1 大石幸由2 伊藤晴夫3 清水卓也1 猪田邦雄1 三浦隆行1

所属機関: 1名古屋大学医学部整形外科 2豊橋市民病院整形外科 3東京厚生年金病院整形外科

ページ範囲:P.691 - P.698

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 抄録:65歳以上の内側型変形性膝関節症に片側型人工膝関節置換術(UNI)を行い,術後2年以上経過した67膝(53例)の臨床およびX線評価を行った.全例セメントを使用した.男性12膝,女性55膝で,手術時平均年齢71歳(62~84歳)であり,一次性関節症55膝,膝骨壊死による二次性関節症12膝で,経過観察期間は平均39ヵ月であった.全例2週間以内に荷重歩行ができ,入院期間は平均40日であった.臨床成績は日整会点数が術前平均54点が,最終経過観察時平均85点に改善した.平均可動域は術前伸展-12°,屈曲125°が,術後伸展-8°,屈曲122°と不変であった.X線評価では,各コンポーネントの正確な設置が可能であった.下肢アライメントは術前FTA平均186°が術後平均176°に改善した.
 活動性の低い65歳以上の高齢者では,UNIは高位脛骨骨切り術と比べ,社会復帰が早いので適応を厳守すれば,優れた手術方法であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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