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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻6号

1992年06月発行

文献概要

臨床経験

2歳児の大腿骨近位部に発生したosteoid osteomaの1例

著者: 瀧森護1 土谷一晃1 米倉徹1 新井克佳1 茂手木三男1 亀田典章2

所属機関: 1東邦大学医学部整形外科学教室 2東邦大学第一病理学教室

ページ範囲:P.721 - P.723

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 抄録:股関節周辺に発生したosteoid osteomaは関節痛を主症状として発症することから,関節炎として治療され診断が遅れることが指摘されている.また,小児では訴えが曖味で他の股関節疾患と誤診される危険がある.さらに,股関節炎を併発したosteoid osteomaは二次的に大腿骨頸部や骨頭に変形を生じることが知られており,早期治療と経過観察が重要とされている.
 われわれの症例は,2歳児の大腿骨近位部に発生したosteoid steomaで,跛行を主訴として来院し,X線検査にて大腿骨転子間部に骨硬化像を認め,さらに頸部横径の軽度増大と股関節裂隙の拡大を伴っていた.本症に対して外科的切除を行い,良好な結果が得られたが,なお長期にわたる注意深い経過観察が必要と考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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