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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻8号

1992年08月発行

文献概要

臨床経験

環軸椎脱臼を含む頭蓋頸椎移行部重複奇形に合併した小児脊髄空洞症の1手術例

著者: 竹内淳子1 菊地顕次1 古和田正税1 坂本哲也1 佐藤光三2

所属機関: 1秋田大学医学部脳神経外科 2秋田大学医学部整形外科

ページ範囲:P.975 - P.979

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 抄録:頭蓋底陥入症,環椎後頭骨癒合,環椎二分脊椎および環軸椎脱臼などの頭蓋頸椎移行部重複骨奇形に,Chiari奇形および脊髄空洞症を合併した小児例において,後頭下減圧術と後方固定術を一期的に行って良好な結果が得られたので報告した,症例は11歳男児で,左手の筋力低下とC7領域の知覚低下があり,MRIでChiari I型奇形を合併する脊髄空洞症(C4-Th9)と診断された.環椎・歯状突起間距離は後屈位で6mmで,instability indexは45%であり,環軸椎脱臼の所見だった.手術は後頭下開頭術,第1頸椎椎弓切除術および硬膜形成術を行って大後頭孔部を減圧し,併せて自家骨移植で後頭骨頸椎後方固定術を行った.術後に神経症状が改善し,MRIでsyrinxは著明に縮小していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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