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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻8号

1992年08月発行

文献概要

臨床経験

bipolar型人工骨頭のポリエチレン製ベアリングインサートが破損した1例

著者: 犬房秋彦1 山野慶樹1 長谷川徹1 山岡稔生1

所属機関: 1川崎医科大学整形外科教室

ページ範囲:P.981 - P.983

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 抄録:bipolar型人工骨頭は広く用いられており,その再手術例の報告もみられるようになった.bipolar型人工骨頭のポリエチレン製ベアリングインサートが破損した1症例を経験したので報告する.症例は26歳女性で,急性リンパ性白血病にてステロイドを投与され,両側大腿骨頭壊死症を発症した.セルフセンタリング機構のない人工骨頭にて両側人工骨頭置換術を受け,術後7年でポリエチレン製ベアリングインサートが破損したため,セルフセンタリング機構を有するアウターヘッドを用いて再置換した.ポリエチレン製ベアリングインサートの破損の原因としては,若年者であり非常に活動性が高いことと,BHPヘッドがセルフセンタリング機構を有さずアウターヘッドが内反位にあり,ベアリングインサートが摩耗しやすかったことが考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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