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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻9号

1992年09月発行

文献概要

論述

頸椎後縦靱帯骨化症のMRI

著者: 簗瀬光宏1 米和徳1 武富栄二1 川井田秀文1 酒匂崇1

所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1003 - P.1010

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 抄録:頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)における後縦靱帯骨化巣(骨化巣)および周辺組織のMRIの特徴を知ることを目的として頸部脊椎症のMRIとの比較検討を行った.OPLL100例および頸部脊椎症50例のMRIを対象とした.MRIにてOPLLの骨化巣内に中,高信号域をT1強調像では43%に,T2強調像では38%に認めた,骨化形態別にみると連続型および混合型OPLLの約半数で骨化巣内に中,高信号域を認めた.OPLLでは,頸部脊椎症に比し,特徴的な2椎間板形態を骨化椎間において多く認め,椎間板に連続増生した線維軟骨を示唆する所見と考える.
 MRI上,後縦靱帯肥厚をOPLLにおいて7%に認め,骨化前駆状態の可能性があり,今後の追跡調査を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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