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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻9号

1992年09月発行

文献概要

境界領域

外傷性脊髄損傷患者に対する横隔膜ペーシングの経験

著者: 武井寛1 高木信博1 笹木勇人1 星信一2 永井博子3 尾鷲和也4 大島義彦4

所属機関: 1市立酒田病院整形外科 2水原郷病院整形外科 3水原郷病院神経内科 4山形大学整形外科

ページ範囲:P.1027 - P.1030

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 抄録:第2頸椎脱臼骨折により完全四肢麻痺,呼吸麻痺となった35歳男性に,受傷3年後横隔膜ペーシングを試みた.術前,横隔神経伝導時間は右8.4ms,左11.0msであった.横隔神経刺激部位は頸部を選び,両側同日に電極,レシーバーの埋め込み術を行った.実際のペーシングは術後14日より始め,約3カ月で10時間以上の連続ペーシングが可能となり更に積極的な離床が行い得るようになった.ペーシング装置の自己負担,患者管理の難しさなどの問題もあるが,従来の人工呼吸器より患者を解放する方法として有用であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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