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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻9号

1992年09月発行

文献概要

臨床経験

肩腱板断裂に対する観血的治療経験―主に成績不良例と再手術例について

著者: 久保忠彦1 奥平信義1 福永由美子1 高橋秀裕1

所属機関: 1マツダ病院整形外科

ページ範囲:P.1041 - P.1043

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 抄録:我々は肩腱板断裂の観血的治療法に難渋する症例をしばしば経験する.そこで当科において過去5年間に手術を行った症例のうち,今回直接検診及びアンケート調査できた30例32関節を対象とし予後調査を行い,主に成績不良例,再手術例について検討した.成績は日整会肩関節疾患治療成績判定基準により,術前平均59.1点から調査時平均92.5点と良好な結果が得られた.成績不良例の原因としては縫合部の問題やimpingementなどが考えられ,再手術例は腱板の縫合法などの術中操作,及び術後感染が原因と考えられた再断裂例であった.今回,特に問題となった腱板変性部について,成績不良例及び再手術例の経験から退行変性の強い場合は思い切って健常部まで切除し,McLaughlin法に固執せず,無理のない縫合法を行う必要があると考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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