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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科27巻9号

1992年09月発行

文献概要

臨床経験

脊椎後方要素の水平断裂を伴う破裂骨折

著者: 阿部栄二1 佐藤光三1 島田洋一1 村井肇1 水谷羊一2 楊国隆2 片岡洋一3 東海林和弘3

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2山本組合総合病院整形外科 3中通病院整形外科

ページ範囲:P.1073 - P.1078

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 抄録:破裂骨折に隣接上位脊椎の後方要素に水平断裂を伴う腰椎損傷の3例を報告し,発生機序に検討を加えた.決して稀な損傷ではなく,脊柱の頭尾方向の圧縮力が椎体の楔状変形により屈曲モーメントの増大となって後方要素に伸延力が作用し,水平断裂が生じたものと考えられた.この損傷は主に頭尾方向の圧縮力によって生じる損傷で,これに直交する力が主な原因で生じる屈曲モーメントによるシートベルト型損傷とは異なり,破裂骨折に分類すべきと考える.three columnのすべてが損傷され,極めて不安定な損傷であることから,強固なinstrumentによる前方脊柱再建が必要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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